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隔月刊文芸誌 Li-tweet (4月号) - Rain坊

2013/03/04 (Mon) 20:27:09

隔月刊文芸誌「Li-tweet」4月号に掲載されている作品に関する感想、意見、批評をここにどうぞ。

外部の方も気軽にどうぞ。

※上記以外の内容の場合は消去します。あしからず。

7日合評用感想(二作分) - KADUYA

2013/05/06 (Mon) 22:55:12

●「灰色の陽と冬の紫陽花」
6さんにはすでに感想をお伝えしてありますが、手直しを加えたうえでこちらに再掲します。

鎌倉が自分の郷里に近いため、かなり細かい突っ込みが多く辛口になってしまいました…。
【重箱の隅的ツッコミ】
「下足室」
初めて見る言葉だったので、調べたところ、どうも大阪等関西の一部の地域で多く使われている言葉らしい?
出身地、神奈川県央では「昇降口」が一般的でした。(鎌倉が同じという保証はなし)
「初めて雹を見た」
神奈川、結構降ります。何度か見てます。

「お姉ちゃんの料理」
お姉ちゃん、料理が下手そうでした。そういう演出ならアリですが、多分そうではなさそうなので、突っ込みを。
ブリ大根と角煮とみそ汁は、個人的には全然アリですが、登場人物の手料理として見せられると「主菜+主菜の上に全部しょっぱい(甘辛い)ものばっかりで、味のバランスとか一切考えないで料理する人なんだな」と思います。高野豆腐オンリーの描写も。他にもあるのかもしれないけれど、他が類推できない。

「東京」
二人の話す「東京」が、関東圏外の人のいう「東京」のようでした。
東京をあえて「都会」と言うほど、鎌倉は東京から離れていません。
関東勢では「東京方面の大学」を受ける人が過半数。鎌倉であれば実家から通える。(もちろん通える範囲でも独り暮らしをする人はいますが)神奈川在住で家を出たい人間は北か西に向かう気がします。神奈川県民のイメージでは、レベルの高い遠くの大学だと同志社や立命館、関学、東北大や神戸大学あたりがメジャーな気がします。(京大はさすがに雲の上感)あと理科大は女の子が受ける大学としてはマニアックです(偏見)。

「時代は?」
時代が良く分からない。
焼却炉があったり、連絡網が、昔っぽいのだけれど、電話ボックスが利用されないというのが。利用されない電話ボックスと書かれると、今のように感じてしまう。

「文節の切れ目が」
地の文の文節の切れ目でもにょもにょしっぱなしだったので「お前が言うな!!」って思ってしまいました御免!

【全体的な】
すみません、主人公が苦手です。いろいろ考えているっぽいのに、なぜそこをスルーしてしまうのか、と思うところが多く。特に古村が不機嫌そうに黙ってしまった場面など。なんでそこで反省なりなんなりしないの考えないの?とか。「生きているということは一つの病気である~」の解釈とか。その解釈おかしくないですか塩田君、と思ってもだもだしました。
あと、これも個人的な好みですが、塩田君が「勉強好きな人って頭おかしくない?」みたいな目線をちょいちょい差し込んでくるのに、イラッと…。文系の物理好きとしては、イラッっと…!
ただ、逆にここまでイラッとしてしまうというのは、ある意味すごく人間が書けているのかな、とも思いました。作者の書き方が、というよりも、塩田君という人間が苦手でした。


女性が妙にリアル。黙ってしまうシーンでは塩田に対してはイライラしたけれど、逆に黙ってしまう古村の心理は納得。
女性陣に共感するという感じではないのですが、塩田君の目から見た古村や瑠璃の姿が、私にはすごくリアルに感じました。
今までの作品の女性は、輪郭の掴みがたい印象だったのですが(それが悪いというのではなく、そういう作風だったという意味で)、今回は女性陣の輪郭がはっきり浮かび上がるように感じました。意外とつるぺただった、という所にグッときてしまいました…。



●「僕が憶う人」
花びらがくっついてしまう女の子の設定がすごく可愛らしい…!
花びらのやりとり以降がすごく楽しげで「なにその設定素敵」と思いながら読みました。ニヤニヤしてしまう。
花びらまみれで不機嫌そうな様子で現れるツンツンキャラの椿がえらい可愛かったですちょっとしか出てないのに。
最後のシーンがとてもきれいでした。

三つ子設定で三人が三人とも似てなさげ、とか、そんなにすぐに奥さんなくしてその後浮いた話なかったんですか、とか突っ込みたくなってしまったのですが、自然主義大衆文芸寄りコードから見たツッコミであって、ラノベコードを読み慣れてないせいだと思うので、多分ナンセンスなツッコミです。

子供たちの友人の名前がばっっと出てきたり、お父さんの友人の名前がばっっと出てきたりするところで、日高万里の「秋吉家シリーズ」を思い出して、ちょっとワクテカしました…ご存知でしょうか…。
カチっとできた世界観を、いろんな角度から投射する作品群、というのがもともとかなり好きです。他に作品群がある、という雰囲気も湛えつつ、でもこれ一作できちっと完成しているバランス感覚がいいなぁと思いました。

オフレポ感想 - 今月号ちょっと6さんに辛口なKADUYA

2013/05/01 (Wed) 22:00:48

まずは、レポートお疲れ様でした&ありがとうございました!
お忙しい中、小説も校正もやりながらのレポート製作、頭が下がる思いです…。
が。それはそれとして…辛口コメントいきます。
全体的に読みにくいです。文のリズムが悪い。何度か音読してみてもいいのでは。レポート等は、音読して引っかかるようなら、やはり悪文だろうと思います。また、書き手は楽しそうなのですが、それが内輪受けのノリから抜け切れておれず、外の人が見るには微妙かと思いました。小野寺さんの面白さを小野寺さんを知らない人にも伝わるぐらいの分かりやすさを!面白さを!寺山お面の面白さを、あの写真を見ていない人にも伝えるぐらいの伝達力を!

でも面白いレポートって難しいよね!
たまにブログ書くとほんと思います!

Re: 隔月刊文芸誌 Li-tweet (4月号) - 白

2013/04/14 (Sun) 00:45:31

 しっかり読んでいないのにも関わらず、感想を述べる失礼を、先に詫びます。

6さん「灰色の陽と冬の紫陽花」

 イコさんがおもしろいと言っていたので、気になり、自分も執筆の刺激が欲しかったので、ダウンロードしてみました。風景描写が好きと言う方なので、やはりそれが多いな、というのが印象でした。ただ、あくまでこの風景描写は、読まなくても、筋が分かるんですよね。なので、そこは斜め読みしてしまいました。
 昔は仲がよくて、また気になり始めた古村さんとの距離が近くなっていく、というのは、読まずとも先が見える流れで、古村さんの裸の絵を描く場面も、おそらく作者がポイントをこしらえようとしたのが、見えるようで、ドキリとしませんでした。その場面よりも、次の、教会が出てきた場面には興奮しました。予想していなかったからだと思います。
 風景描写を除いて、筋だけにすれば、原稿用紙10枚とは言いませんが、2~30枚になると思います。僕もいい情景描写を書きたいという気持ちがありますが、あまり書かないように、意識しています。僕の理想とするところは、読んだのは日本語訳ですが、スタインベックの『怒りの葡萄』で、奇数章だったと思いますが、そこには主人公達が登場せず、時代背景が描かれています。情景描写が作品の半分を占めていても、筋を肉付けするものなので、作品は決して薄くなっていません。なくてもいい風景描写があると、カレーに水を足すように、作品が薄くなるのを感じます。僕はまだ、濃い情景描写を、大量に書くことができないので、ワンポイントに抑えて、その分、筋を書くようにしています。そのほうが、作品の濃さに直結するので。
 真面目な方なので、ただ書くだけでなく、ちゃんと風景描写一つひとつに、意味を込められているのだとも思います。僕は、それを見つけようとしませんでしたが、どなたか親切な方は、見つけるのでしょうか。
 風景描写といっても、小説に出てくるのなら、僕は、それは、メタファーの森なのだと思います。そういった情景描写を、いつか、僕も書けるようになりたいですし、勝手ですが、6さんからの作品から、刺激を受けたいとも思っています。

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